洗濯機の使い方がわからない⁉初心者パパ向けコースや洗剤量などやさしく解説

初心者パパが家族のために洗濯に取り掛かりました。でも、手が止まります……。

洗濯機の使い方がわからない‼
そんなパパは多いのではないでしょうか?我が家の初心者パパも、洗濯を任せたら洗濯機の使い方がわからないと悩んでいました。
簡単そうで、実はコースや洗剤など知識がないと使えない洗濯機。
そこで、同じようにがんばる初心者パパに洗濯機の基本的な使い方を解説します!
縦型とドラム式に分けて、画像付きでわかりやすくお伝えしますね。
この記事で分かること
- 縦型洗濯機の使い方
- ドラム式洗濯機の使い方
- コースの違い
- 洗濯洗剤の利用量
- 子供がいる家庭ならではの注意点
洗濯機は機種によって形や機能が大きく違うので、ご自宅の洗濯機に当てはまるよう、なるべく幅広い洗濯機の種類の画像を載せています。ぜひ参考にしてみてください。
【洗濯の仕方】基本マニュアルは、こちらからご覧ください。
洗濯機の種類
洗濯機には複数の種類があり、特徴も使い方も異なります。まずはご自宅の洗濯機の種類を把握しましょう。
最近は、洗い・すすぎ・脱水をひとつの槽で行う全自動洗濯機が多くなりました(全自動でないタイプは、二層式の洗濯機などが該当します)。全自動洗濯機には、大きく分けて「縦型洗濯機」と「ドラム式洗濯機」の2種類があります。
縦型洗濯機:昔から家庭でよく使われているタイプ。水をたっぷり使い、衣類を撹拌しながら洗います。

ドラム式洗濯機:洗濯槽が横向きになっており、衣類を持ち上げて落とすようにして洗います。節水・節電性能が高く、乾燥機能付きのモデルが多いのが特徴です。

ほとんどのドラム式洗濯機には乾燥機能まで備わっています。縦型洗濯機にも乾燥機能付きもありますが、ドラム式のようにたくさんの衣類を短時間で乾かすような性能はありません。
洗濯機によって特徴や使い方が異なるので、ご自宅の洗濯機の種類を確認し、それぞれに合った使い方をマスターしましょう!
洗濯機に入れる前には、衣類を仕分けたり洗濯ネットに入れたりと事前準備も必要です。洗濯の準備は、以下を参照してくださいね。

縦型洗濯機の使い方
まずは縦型洗濯機の基本的な使い方を、初心者向けに詳しく説明します。
1.電源を入れる
洗濯機の電源ボタンを押して、スタンバイ状態にします。
2.給水栓をあける
水道の蛇口(給水栓)が閉まっている場合は開けておきましょう。


水栓の蛇口は毎回閉めないといけないの?

劣化によって水栓が外れることもあるし、災害時の水漏れの原因にもなるわ。
可能な限り閉めた方が安心よ。
3.洗濯物を入れる
洗濯物を洗濯機に投入します。一度に入れる洗濯物の量は、洗濯機により重量やラインで決まっているので、説明書で確認しておきましょう。

洗濯物をいっぱい入れた方が効率良くない?

洗濯物を規定より多く入れると、汚れがきれいに落ちなかったり、洗剤が衣類に残ってしまったり、洗濯機が壊れたりする可能性があるわ。
絶対に入れすぎないでね!
4.コースを選ぶ
基本的な日々の衣類の洗濯であれば、コースは選ばなくてスタートをすれば「標準コース」で洗濯できます。
急ぐ場合、おしゃれ着や大きなものを洗う場合などは、必要に合わせてコースを選んでください。
5.洗剤を入れる
洗濯機に洗剤を入れます。液体洗剤や粉末洗剤、柔軟剤などによって専用の洗剤投入口が備えられています。
縦型洗濯機の洗剤量は水量によって決まっているので、洗濯機に表示される水量に合わせて、洗剤のボトルに記載されている必要量を測って入れてくださいね(スタートボタンを押した後に水量が表示されるタイプの洗濯機もあります)。


自動投入機能付きの洗濯機もあります。その場合は洗剤を事前にセットしておけば、洗濯時には水量から自動で必要量の洗剤を投入してくれるので、毎回洗剤を入れる必要はありせん。
ジェルボール洗剤を使う場合は、投入口は無視して洗濯槽に直接入れればOKです。

洗剤によって投入口が異なるのはなぜ?

投入口に分けて入れておけば、それぞれの適切なタイミングで自動で洗濯槽に入れてくれるの。
液体と粉は、水に溶けるスピードに合わせて洗濯槽に入れるようになってるよ。柔軟剤は洗いではなくすすぎの段階で入れるものなの。

6.蓋を閉める
洗剤を入れたら、縦型洗濯機の蓋を閉めましょう。
洗濯機の種類によっては蓋を閉めないと稼働しないものもあります。「スタートしても洗濯機が動かない!」なんて焦ることもあるので、覚えておいてくださいね。
7.スタートボタンを押す
蓋をしっかりと閉めたら、スタートボタンを押しましょう。洗濯機の稼働が始まります。
8.洗濯機の稼働が終わったら洗濯物を取り出す
洗濯機の稼働が終わったら、早急に洗濯物を取り出しましょう。

すぐに出さないといけないの?他の家事のあとでもいいかな?

洗濯機の中に洗濯物を入れっぱなしにすると、雑菌が繁殖して、カビやニオイのもとになるの。
必ずすぐに取り出してね!
9.給水栓を閉める
はじめに開けた水栓を閉めましょう。
10.洗濯機の蓋を開けておく
洗濯後は、縦型洗濯機の蓋は開けておきましょう。
蓋を開けて湿気を逃がすことで、カビの発生を防ぐことができます。
11.フィルターを掃除する
洗濯後は、ゴミ取りフィルターのゴミを取りましょう。
乾燥機付きの洗濯機で乾燥を使った場合は、乾燥フィルターも掃除してください。乾燥フィルターは、特に故障の原因になるので毎回掃除することが必須です。
フィルターは洗濯機によって様々な形をしていますので、ご自宅の洗濯機のフィルターを確認しておきましょう。



【補足】脱水時には重量のバランスが必要!
縦型洗濯機は、たまに脱水時にエラーで止まることがあります。よくある理由は、重量のバランスが悪く回転できないためです。
フリースやニットなど水分を多く含み重くなる繊維があると、脱水時に重量に偏りができ、洗濯槽が回転できなくなります。再流水によって自動でバランスを調整する機能もありますが、洗濯機の機能だけでは解決できないこともあり、エラーとして停止してしまいます。
その場合は、洗濯槽が回転できるよう遠心力を意識して、洗濯槽内の重量がバランスよく均等になるように並べましょう。円を描くようにすると改善しやすいですよ。


ドラム式洗濯機の使い方
次にドラム式洗濯機の使い方を紹介します。
1.電源を入れる
まずは電源ボタンを押して、操作パネルを起動します。
2.給水栓を開ける
給水栓(水道の蛇口など)を閉めている場合は、開けてください。


水栓の蛇口は開けっ放しじゃだめなの?

劣化によって水栓が外れたり、大きな地震が起きたりしたとき、開けっ放しだと水漏れの原因になってしまうわ。
安心のために閉める方がおすすめよ。
3.洗濯物を入れる
洗濯機に洗濯物を入れましょう。洗濯物は、洗濯槽の2/3程度まで(以下写真参照)に抑えるのがポイントです。詰め込み過ぎないように注意しましょう。


いっぱい入れてまとめて洗った方が効率よくない?

洗濯物を規定より多く入れると、汚れがきれいに落ちなかったり、洗剤が衣類に残ってしまったり、乾燥ムラができたりするわ。
それに洗濯機が壊れる原因にもなるの。
少しでも多く入れたい気持ちはわかるけど、絶対に詰め込まないでね。
4.洗剤を入れる
液体洗剤や粉末洗剤、柔軟剤などそれぞれの専用の洗剤投入口に、洗剤を入れましょう。ジェルボール洗剤は、洗濯槽に直接入れてください。


どうして洗剤によって投入口が分かれてるの?

洗剤によって洗濯槽に入れるタイミングが違うからよ。
例えば、洗濯洗剤は洗濯前に入れるけど、柔軟剤は最後のすすぎ中に入れるものよ。
投入口に分けて入れておくことで、洗濯機が自動で必要なタイミングで洗濯槽に入れてくれるわ。
ドラム式洗濯機の洗剤量は洗濯量(衣類の重さ)によって決まります。
ほとんどの洗濯機は洗濯物の重量を計測し、操作パネルに「洗剤〇杯」と必要な洗剤量を表示してくれます。洗剤のボトルに「1杯量」が記載されていれば、1杯量を参考に計測して入れましょう。
残念なことに、「1杯量」の記載がない洗剤ボトルもあります。その場合は、面倒ですが利用する洗剤メーカーのサイトなどから、その洗剤の「1杯量」を確認しましょう。
洗剤量について、以下ページで写真付きでわかりやすく解説していますので、良かったら参考にしてください。

自動投入機能付きの洗濯機の場合は、自動で衣類の重さを計測し、必要な量の洗剤を投入してくれます。毎回洗剤を入れる必要はありません。
ただ、事前に説明書に沿って利用する洗剤の情報(1杯量)を登録しておく必要があることは覚えておきましょう。洗剤を変えるときは設定のやり直しが必要です。
5.コースを選ぶ
「標準コース」「お急ぎコース」「おしゃれ着コース」など、洗濯に合わせてコースを設定します。乾燥まで一気にしたい場合は、「洗濯~乾燥コース」を選びます。
毎日行う衣類の洗濯であれば、コースは選ばなくてもスタートを押すだけで、「標準コース」で洗濯してくれます。
6.蓋を閉める
ドラム式洗濯機の蓋を閉めます。
ドラム式の場合は蓋を閉めないと稼働しないので、蓋を閉め忘れることはないので安心です。
7.スタートボタンを押す
蓋をしっかりと閉め、スタートボタンを押します。洗濯機が稼働を始めることを確認しましょう。
8.洗濯機の稼働が終わったら洗濯物を取り出す
洗濯機の稼働が終わったら、すぐに洗濯物を取り出しましょう。

すぐに出さないといけないの?他の家事のあとでもいいかな?

洗濯物は湿気の多い状態にしておくと、カビやニオイが発生するの。
乾燥の後であっても、時間がたつと外気の湿気が入って洗濯物が湿気てしまうわ。
いずれの場合もすぐに取り出してね!
9.給水栓を閉める
はじめに開けた給水栓を閉めましょう。
10.洗濯機の蓋を閉めておく
洗濯後は、ドラム式洗濯機の蓋は閉めておきます。乾燥機能を利用したあとであれば、槽内は外気より乾燥しており、蓋を閉める方が衛生的です。
乾燥機能を使っていない場合は、「槽乾燥機能」などを活用して洗濯槽内を乾燥させましょう。
ドラム式洗濯機は子供の事故が多い家電のひとつです。チャイルドロックも忘れずにかけてくださいね。
10.フィルターを掃除する
洗濯後は、ゴミ取りフィルター・乾燥フィルターの掃除をしましょう。
ドラム式洗濯機は特に注意が必要で、フィルターの詰まりは機能の低下だけでなく、故障の原因に直結します。面倒ではありますが、慣れればサッと終わります。可能な限り洗濯をするたびに、毎回フィルターのゴミを取りましょう。


洗濯機のコースの違い
縦型洗濯機もドラム式洗濯機も、同じような洗濯コースが設定されています。洗濯物の種類によって使い分けることで、より洗濯物がきれいに仕上がります。
洗濯機によってコースの種類や名称は異なるので、説明書で確認してみてくださいね。
主には以下のようなコースが設定されていることが多いです。
- 標準コース
一般的な洗濯物に - お急ぎ(スピード)コース
短時間で洗濯を終えたいときに - おしゃれ着(ドライ)コース
デリケートな衣類を洗うときに - 大物洗いコース
毛布やカーペットなど大きなものを洗うときに
他にも、「オリジナルコース」として独自のコースを設定できたり、コースを使わず「洗い」「すすぎ」「脱水」を個別に設定できたり、ほとんどの洗濯機は多様な使い方ができるようになっています。
残り湯の利用について
お風呂の残り湯を洗濯に使っている家庭も多いのではないでしょうか。汚いように感じるかもしれませんが、実は残り湯の利用はメリット満載なので、可能であれば上手に活用していただきたいです。
残り湯を使うメリット
- 節水になって家計にもやさしい
- お湯の温度で汚れ落ちが良くなる
お風呂の水を使うことで、大きな節水効果があります。またお湯を使うことで、皮脂汚れや食べこぼしなどの落ちにくい汚れがグッと落ちやすくなり、実は冷たい水道水よりきれいになります。
残り湯を使う注意点
- 使うのは「洗い」のみ!「すすぎ」は水道水で
- 可能な限り入浴後すぐの利用を
- ポンプはこまめにお手入れを
- 入浴剤を使ったお湯はNGの場合も
残り湯には皮脂などがたくさん浮遊しています。残り湯を使うのは洗濯のみにして、すすぎは水道水で行うようにしましょう。
残り湯はたくさんの皮脂などの汚れが含まれている上に、雑菌が繁殖しやすい温度です。温かい温度を利用するためにも、雑菌の繁殖を防ぐためにも、できる限り入浴後すぐに利用することがおすすめです。
また残り湯は汚れと温度で雑菌が繁殖しやすい環境なので、ポンプのこまめな掃除は必ず行ってください。我が家のポンプは3回ほどの利用で赤カビで真っ赤になります。驚くほどのスピードで汚れますので、特に注意してくださいね。
入浴剤を入れた場合は、残り湯利用の可否を確認してからにしましょう。入浴剤の色が衣類に移ったり、洗濯機が故障したりする可能性があるためです。入浴剤のパッケージや、メーカーの公式サイトなどに記載されています。
残り湯の使い方は、以下手順です。
残り湯の使い方
- お風呂用ポンプを湯舟の中にセット
- 洗濯機で「洗い」のみ利用に設定
(上記「コースを選ぶ」の段階で行います) - 通常の選択同様にスタートボタンを押す


洗濯機の設定では「すすぎ」もできるようになってるよ。「すすぎ」でも使ったらより節水効果があるんじゃない?

きれいに見えても、残り湯って皮脂とか汚れがたくさん含まれているものなの。すすぎで汚れを追加してしまったら、洗濯した意味がなくなっちゃうわ。
でも湯船に赤ちゃんしか浸からなかったとか、お湯が汚れていないことが明確なら、すすぎの1回目だけ利用するとか相談しながら使ってもいいね!
洗濯機の事故に注意
洗濯機は大きな力で動いている電化製品であり、誤った使い方などをすると恐い事故になりかねません。洗濯機を使う上で特に注意していただきたいことを2点お伝えしますね。
子供の事故

洗濯機による子供の事故が多く発生しているので、注意が必要です。
ドラム式洗濯機に子供が閉じ込められてしまう事故はよく耳にします。チャイルドロックをかけたり、外付けのロックを付けたり、対策を怠らないようにしましょう。
安全そうに見える縦型洗濯機でも、実は子供の事故が発生しています。洗濯カゴなどの踏み台になるものに乗って洗濯機の中を覗き込み、洗濯槽の中に転落してしまうことがあるそうです。小さな子供は少ない水でも溺死する可能性があり、大変危険です。

子供は数日で成長するわ。急に高いところに登れるようになったり、扉を開けたりできるようになるから、「うちの子はまだ大丈夫」なんて絶対に思わないでね。
小さな子供がいる家庭は、すべてにおいて注意が必要です。ロックはかかっているか、踏み台代わりになるようなものは近くにないか、など常に意識しておきましょうね。
防水シートによる事故
子供がいる家庭では、おねしょ対策に防水シートを使うことが多いですよね。実は基本的に防水性のものは洗濯機利用はNGです。
防水性のものは水を通さないため、洗濯槽内に水が残ってしまうことがあります。その水とともに高速回転で脱水をするとバランスが取れなくなり、洗濯機が暴れまわるほどの勢いで揺れ動きます。
以下動画を見ていただけると、危険度がわかると思います。

この揺れはびっくり!
危なすぎる……。
過去に問題なく洗濯できたことがあったとしても、それは運がよかっただけだと思ってくださいね。
まれに洗濯表示が洗濯機OKとなっていることもありますが、洗濯機の取扱説明書ではNGのため、自己責任であることも知っておいてください。
洗濯機の使い方まとめ

初心者パパ向けに、縦型とドラム型に分けて洗濯機の使い方を解説させていただきました。
まずは基本の操作を押さえて、忙しい日々の中でもスムーズに洗濯をこなせるようになりましょう!
洗濯機の日々のこまめな清掃と、子供の安全対策は怠らないように気を付けてくださいね。
コースの使い分けなどもできるようになれば、家の中のいろんなものを上手にきれいにできますよ♪
目指せ洗濯パパ!応援しています。