パパもよくわかる!赤ちゃんの基本のお世話を解説

妻が無事に出産を終え、病院や里帰り先から自宅へ帰ってくる日がついにやってきました。いよいよ、我が子との新生活のスタートです。
ママは昼夜を問わず授乳や抱っこに追われ、小さな命を守ることに必死。きっと疲れ果てていることでしょう。そんな中、パパにとっても初めての赤ちゃんのお世話は緊張するもの。「赤ちゃんのお世話って、いつ何をすればいいの?」「パパにできることって何があるの?」そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、2児を育てるママである筆者が、パパが基本的な赤ちゃんのお世話を理解し、自信をもって関われるようサポートします。
この記事を読めば、
- 赤ちゃんの日中のお世話の基本がわかる
- 赤ちゃんと過ごす時間がより安心で楽しいものになる
一緒に、初めての育児を頑張っていきましょう!
赤ちゃんのための部屋作り
赤ちゃんを迎える際は、お部屋を赤ちゃんに適した環境に整えましょう。赤ちゃんのための部屋作りで最も大切なのは、安全性です。まず、赤ちゃんがケガや事故をしないよう、以下のポイントをチェックしてみてください。
- 家電のケーブル類(赤ちゃんが口に入れたり、引っかけたりするため)
- テーブルの角(赤ちゃんが頭をぶつけるため)
- 床に赤ちゃんが誤飲してしまう大きさのものを置かない
- 赤ちゃんに物が落ちてこないような家具の配置
また、赤ちゃんスペースには以下のようなものを用意しておくと便利です。
- ベビーベッド
- ベビー布団
- おむつやおしりふき、ガーゼ等の収納アイテム
- 授乳クッション
赤ちゃんの成長に合わせて、歯がためやおもちゃ等も赤ちゃんスペースに追加していけるといいですね。

授乳補助・ミルクをあげよう

赤ちゃんがお腹が空いたら、おっぱいやミルクをあげましょう。特に新生児期は、「おっぱいを飲む→寝る」の繰り返しです。
目安として、新生児の場合、母乳は1.5~3時間おき、ミルクは2~3時間おきに与えると言われていますが、時間にこだわりすぎず、赤ちゃんが欲しがったときにあげてOKです。
母乳は栄養バランスが良く、消化・吸収にも優れているため、赤ちゃんにとって理想的な食事とされています。完全母乳の場合、パパが直接授乳することはできませんが、授乳後のげっぷを手伝うことでサポートできます。
一方で、ミルクには「パパをはじめ、ママ以外の人も授乳できる」という大きなメリットがあります。近年は栄養面でも母乳に近づくよう改良が進んでおり、安心して利用できます。
パパが授乳を担当することで、次のようなメリットがあります。
- 赤ちゃんとの絆が深まる
- ママの負担軽減
- 夫婦のきずなが強まる
どちらを選ぶかは、それぞれのメリットやママの体調を考慮しながら、無理なく柔軟に決めていけるといいですね。

おむつ替えをしよう
新生児は1日に15回~20回もおしっこを、3回~10回うんちをします。濡れたおむつを放っておくと、赤ちゃんがおむつかぶれをしてしまうので、服を開けてこまめにチェックしましょう。

写真のように、おむつの中央の黄色い線が青色に変化したら、おむつ替えのサインです。新しいおむつを敷いたうえで汚れたおむつを開き、おしりふきで丁寧に優しく拭いてあげましょう。新しいおむつを付けた後は、おなかのギャザーや足の付け根のフリルが外側に出ているかチェックしましょう。
また、おむつには種類がいろいろあります。
- サイズ(新生児用、S、Ⅿ、L、BIG)
- 紙おむつ/布おむつ
- テープタイプ/パンツタイプ
赤ちゃんの成長や動きやすさに合わせて、適切な大きさや種類を選んでいきましょう。

沐浴(入浴)&保湿をしよう
赤ちゃんの清潔を保つために、毎日沐浴をしましょう。時間帯に決まりはありませんが、生活リズムを作るために毎日同じ時間帯に行うのがおすすめです。また、空腹時はぐずりやすく満腹時は吐き戻ししやすいため、授乳の前後1時間程度は避けましょう。
赤ちゃんの沐浴は意外と重労働。特に産後のママにとっては腰にかかる負担が大きいので、ここはパパの出番です!
初めの一か月は、ベビーバスや洗面所に38℃~39℃のお湯をはり、大人とは別に沐浴させます。1か月検診で医師から許可が出れば、大人と一緒の浴槽で入浴できます。

可能であれば、パパがお湯に入れ赤ちゃんを洗う係、ママが出た後の保湿を担当する係と、夫婦で分担するとスムーズに行えます。
また、沐浴後にあたふたしないように事前準備が大切です。
- バスタオル
- 赤ちゃんの着替え
- 新しいおむつ
- 保湿グッズ
等をリビングやお風呂場の近くにセットしてから沐浴を始めると、スムーズに進められますよ!

服を着せよう(お着換え)
赤ちゃんを適切なタイミングで、着替えさせましょう。お着換えのタイミングは、以下のようなものがあります。
- 汗をかいたとき
- 吐き戻しして濡れてしまったとき
- 離乳食等で汚れてしまったとき
- おしっこやうんちが漏れたとき
特に低月齢の赤ちゃんは、着替えが必要なタイミングが多いです。肌着とウェアを各6枚程度用意すると便利です。適切なタイミングで着替えさせないと汗や汚れが肌荒れにつながってしまうので、服が汚れたり濡れたりしたらすぐに着替えさせましょう。

また、赤ちゃんの服の種類はたくさんあります。「何をどうやって着せればいいの~?!」と悩むパパもいるかもしれませんが、基本は 「肌着+ウェア」の組み合わせ でOKです。
赤ちゃんの服には、次のような種類があります。
肌着
- 短肌着
- 長肌着
- コンビ肌着
- ボディ肌着
ウェア
- ドレスオール
- ツーウェイオール
- ロンパース
- カバーオール
赤ちゃんの成長や季節に合わせて、快適な服を選んであげましょう。

爪を切ろう
赤ちゃんの爪が爪先より1mm以上伸びていたら、爪を切りましょう。爪が長いと、自分の顔を引っかいて傷つけてしまうことがあるため、こまめにチェックしてあげることが大切です。

写真のような赤ちゃん用爪切りばさみ、またはやすりで赤ちゃんの爪を整えましょう。
普通に起きている時だと、暴れたり泣かれたりしてうまく切れないことがあります。赤ちゃんが飲むのに集中している授乳時か、お昼寝している時に夫婦で協力して行うのがおすすめです。
爪の端から切り、最後に中心を切ると丸く仕上げることができます。赤ちゃんの皮膚を切ってしまわないよう、慎重にカットしましょうね。

赤ちゃんを抱っこしよう
赤ちゃんとのスキンシップの基本となるのが抱っこです。赤ちゃんは抱っこされることで安心感を得るだけでなく、パパやママとの絆を深める大切な時間にもなります。ここでは、代表的な抱っこの方法をご紹介します。
- 横抱き…赤ちゃんを横向きにして、首と後頭部、おしりを支える抱き方。
- 縦抱き…赤ちゃんと向かい合い、縦向きにして、両足をМ字に開きながらおしりを支える抱き方。
注意点
- 首の支え: 首がすわっていない赤ちゃんは、頭と首をしっかり支えることが大切です。
- Cカーブ: 赤ちゃんの背中を丸くすることで、安心感を与えられます。
- 密着感: 赤ちゃんと大人の体をしっかり密着させ、赤ちゃんの顔が埋もれないよう注意しましょう。
これらの抱き方を実践することで、赤ちゃんが快適に過ごせるだけでなく、パパやママにとっても安心して抱っこできるようになります。赤ちゃんの様子を見ながら、ぴったりの抱っこスタイルを見つけてくださいね。
まとめ
赤ちゃんの育児の基本について解説しました。
こうして見てみると、授乳以外はパパもできることがたくさんありますよね。
初めての育児はママもパパも不安がいっぱい。でも、産後で疲れ切っているママにとって、パパが積極的に育児に参加してくれることは本当に心強いものです。
また、パパの育児参加にはメリットがたくさん!
✔ 夫婦の絆が深まる
✔ ママが休める時間ができる
✔ 赤ちゃんとの絆が深まる
例えば、パパがミルクを担当するだけでも、ママが休める時間が増え、赤ちゃんとのふれあいが増えるという素敵な効果もあります!

お互いに思いやりを持ち、協力しながら、赤ちゃんの健やかな成長を支えていきましょう。
これからも、パパでも無理なくできる育児のヒント を発信していきますので、ぜひチェックしてくださいね!