子どもに合う習い事が見つかる!年齢別発達×性格で選ぶおすすめ一覧
「子どもの習い事、どうやって選べばいいの?」
そんな疑問を持つパパやママは多いのではないでしょうか。「友達が通っているから」「親が昔やっていたから」という理由で決めてしまうと、子どもが楽しめずに続かないこともあります。
実は、習い事選びには「子どもの発達状況」と「性格」を考えることが大切です。本記事では、小学校で働き習い事の相談を数多くの家庭から受けてきた筆者が、発達段階ごと・性格タイプごとのおすすめ習い事を紹介します。
習い事選びには「特性を見極めること」が大切
親がやらせたいことと、子どもが興味を持つことは必ずしも一致しません。無理に押しつけると、楽しめずに辞めてしまうことも。はじめる前に、子どもの特性をしっかりと見極め「どんな習い事なら楽しんでできそうか」を考えることが大切です。
子どもの特性を見極めるポイント
- どんな遊びが好き?(体を動かす/静かに集中する)
- 友達と遊ぶのが好き?一人でじっくり取り組むのが好き?
- 新しいことに挑戦するのが好き?それとも慎重派?
- 「やってみたい!」と口にするときはどんなとき?
「そろばんをはじめたおかげで、勉強に自信がついた!」
小さいころから電卓でよく遊んでいたので、年長からそろばんを習わせました。みるみる計算が得意になり、入学すると算数のテストで「100点取ったよ」と大喜び!自信がつき、ほかの勉強にも前向きに取り組むようになりました。(40代ママ)
子どもの発達状況に合った習い事の選び方

0~3歳
この時期は、遊びながら体を動かすことを覚えていく時期です。歩く・走る・跳ぶといった基本的な動きを身につけるため、静かに過ごすことよりも、自由に体を動かせる習い事がおすすめです。とくに赤ちゃんは音やリズムに敏感で、感覚遊びが大好きです。さらに、2~3歳頃になると、大人との関わりを通して社会性を学び始めます。
おすすめ習い事
- 親子リトミック(音楽に合わせて体を動かす)
- ベビースイミング(親子で水遊びしながら運動)
- 体操教室(基礎的な運動能力を養う)
ポイント
- 親子で楽しめるものがよい
- ルールに縛られず自由に動けるものが◎
- まだ言葉での理解が難しいため、直感的に楽しめるアクティビティが重要
- 保護者と一緒に参加することで、安心感を得ながら新しい刺激を受ける
3~6歳
この時期になると、好奇心が芽生え始め、自分から「やってみたい!」と意欲を示すようになります。言葉の発達が進み、会話のキャッチボールもスムーズになってきます。特に体を動かすことが好きな子は、活発に遊びながら運動能力を伸ばせる習い事が向いています。さらに、ルールやマナーを理解し始め、集団行動の基礎を学ぶ大切な時期でもあります。
おすすめ習い事
- 体操・水泳教室(運動能力向上)
- ピアノ(リズム感や指先の器用さを育む)
- 英会話(耳が柔らかいうちに外国語に触れる)
ポイント
- 「楽しい!」と感じることが一番
- 先生との相性も大事
- ルールや順番を少しずつ学べる内容が良い
- いろいろなことに興味を持つ時期なので、複数の体験をさせて向いているものを見つける
「エネルギーが有り余っている息子にピッタリでした!」
幼稚園に通い始めても、とにかく元気いっぱいの息子。家の中でもじっとしていられず、何か良い習い事がないかと探していました。体操教室に通い始めてからは、楽しく体を動かせる時間ができたことで、夜もぐっすり眠れるように!ルールを守ることも学べて、一石二鳥です。(40代パパ)
6~9歳
この時期になると、集中力が伸びてきて、一つのことにじっくり取り組めるようになります。また、友達との協力や競争を意識し始め、それがモチベーションにも影響を与えます。ちょうど小学校に入学する時期でもあり、子どもの得意・不得意がはっきりしてくるため、習い事を見直す良いタイミングでもあります。
おすすめ習い事
- 野球、サッカー、ダンス(チームワークを学ぶ)
- そろばん、書道(集中力や忍耐力を養う)
- 楽器(ギター、キーボード、ドラムなど)(音楽性を育む)
ポイント
- ある程度のルールを理解し、継続して取り組めるようになる
- 基礎体力がついてくるため、スポーツ系の習い事も本格化
- 目標を持って努力することの大切さを学ぶ
- 個人の成長を感じられる習い事がモチベーションにつながる
9~12歳
この時期は、子どもの得意なことを伸ばす大切な時期です。自分の得意分野を見つけることで、自己肯定感が高まり、自信につながります。また、同じ目標や興味を持つ仲間と活動することで、協調性や社会性も育まれます。勉強が得意な子は、学習意欲がさらに高まり、自主的に取り組む姿勢が身についていくでしょう。
おすすめ習い事
- 科学実験教室(探究心を育む)
- 絵画・工作教室(技術向上)
- プログラミング・ロボット教室(創造力を発揮)
ポイント
- 興味や適性が明確になってくるため、本人が「好き」と思えることを優先
- 専門分野のスキルを磨ける環境を用意する
- 仲間と協力して学ぶ機会を増やし、コミュニケーション能力を伸ばす
「科学教室での実験が楽しすぎる!」
理科が得意な娘に、科学教室に通わせてみました。家ではできない実験がたくさんあって、「今日は○○の実験をしたよ!」と毎回嬉しそうに話してくれます。同じ教室に通う先輩たちにも刺激され、将来の夢が「科学者になりたい!」に変わりました!(40代ママ)
子どもの性格タイプ別・おすすめ習い事
性格に合わせたポイント

性格タイプ | おすすめ習い事 |
---|---|
活発な子 | サッカー、空手、体操、ダンス |
コツコツ派の子 | そろばん、将棋、習字、ピアノ |
好奇心旺盛な子 | 科学教室、英会話、工作教室、プログラミング |
人見知りな子 | 水泳、個別指導の習い事(ピアノ、書道など) |
活発な子 → 体をたくさん動かせるスポーツ系の習い事
「早くやりたい!」「もっと遊びたい!」という活発な子は、じっとしているよりも体を動かすことが好きな傾向があります。エネルギーを発散できるスポーツ系の習い事は、楽しみながら体力や運動能力を高めるのに最適です。
おすすめの習い事
- サッカー:チームワークを学びながら、俊敏性や判断力を鍛えられる。
- 空手:礼儀や集中力を養いながら、自己防衛の技術も身につく。
- 体操:バランス感覚や柔軟性を向上させ、全身の筋力を鍛える。
- ダンス:リズム感を育てながら、表現力や自己表現の楽しさを学べる。
コツコツ派の子 → 地道な練習が成果につながる習い事
「落ち着いてやりたい」「コツコツ練習したい」。慎重で努力家なコツコツ派の子には、継続することで上達を実感しやすい習い事がぴったりです。一歩ずつ積み重ねていくことで、達成感を得られ、自信につながります。
おすすめの習い事
- そろばん・将棋:集中力を鍛えながら、根気強く取り組める。
- 習字:美しい文字を書くことで、落ち着きや丁寧さを身につけられる。
- ピアノ:指先を使うことで脳を活性化し、音感やリズム感を養う。
好奇心旺盛な子 → 興味を引きやすい実験や語学系の習い事
「なんで?」「これやってみたい!」が多く、新しいことに興味を持ちやすい好奇心旺盛な子には、ワクワクするような体験型の習い事がおすすめです。「知りたい!」という気持ちを大切にしながら、楽しく学べる環境を選びましょう。
おすすめの習い事
- 科学教室:実験を通して、理科の面白さや探究心を育てられる。
- 英会話:遊びながら英語に触れることで、自然に言語を習得できる。
- 工作教室:ものづくりを通して、創造力や発想力を伸ばせる。
- プログラミング:論理的思考力を育てながら、社会につながる力を身につける。
人見知りな子 → 少人数制や個別指導の環境で安心して学べる習い事
「一人は恥ずかしい」「パパやママと一緒がいい」というような人見知りな子は、大勢の中では緊張してしまうことが多いですが、落ち着いた環境であれば自分のペースで学べます。少人数制やマンツーマンの習い事を選ぶことで、安心して取り組めるでしょう。
おすすめの習い事
- 水泳:個人競技でありながら、基礎体力をつけるのに最適。
- ピアノ(個別指導):マンツーマンで学べるため、自分のペースで上達できる。
- 書道(個別指導):静かな環境で集中力を高めながら学べる
「個別指導のピアノ教室なら、安心して続けられました」
大人数の場所が苦手な娘。でも、個別指導のピアノなら自分のペースで学べるので、緊張せずに続けられています。先生も優しく接してくれて、帰宅するとその日習った曲を弾いて聞かせてくれます。学校生活でも、同じくピアノを習っている子と積極的に友達と関わるようになりました。(30代パパ)
年齢別発達×性格で選ぶおすすめ習い事
年齢 | 活発な子 | コツコツ派の子 | 好奇心旺盛な子 | 人見知りな子 |
---|---|---|---|---|
0~3歳 | 体操教室 ベビースイミング | – | 親子リトミック | ベビースイミング |
3~6歳 | 体操・水泳教室 ダンス | ピアノ | 英会話 | 水泳教室 |
6~9歳 | サッカー、空手、ダンス | そろばん、書道、ピアノ | 科学教室 英会話 | 個別指導の習い事(ピアノ、書道など) |
9~12歳 | ダンス、サッカー | プログラミング 絵画・工作教室 | 科学実験教室 プログラミング | 個別指導の習い事(プログラミング、絵画・工作教室など) |
有名人の成功例 性格と習い事の相性が成功を生んだケース
大谷翔平選手(野球)
大谷翔平選手は幼少期からとても活発な子どもで、いつも外で走り回っていたそうです。しかし、意外にも野球を本格的に始めたのは小学3年生に上がる直前。それまでは、バドミントンや水泳も習っており、多様なスポーツに触れる経験をしていました。
彼の父親は、所属していた少年野球チームの監督でもありました。二人は、「野球ノート」を通じ、試合ごとに自分のプレーを振り返っていました。これは「どこが良かったのか?」「どうすればもっと上手くなれるのか?」と考える習慣をつけるためのものでした。
活発な子どもはエネルギッシュに動き回ることが得意ですが、時には感情のコントロールや冷静な判断が難しいこともあります。大谷選手は、ただ勢いでプレーするのではなく、自分のプレーを振り返り、次にどうすればもっと良くなるかを考える習慣を身につけていったのです。
活発な子どもには、エネルギーを存分に発散できるスポーツ系の習い事がぴったり。サッカーや空手、体操など、体を大きく動かす競技を通じて、運動能力を伸ばすことができます。さらに、大谷選手のように、指導者がしっかりとフィードバックをくれる環境や、試合や練習後に振り返る習慣をつけることができると、より成長につながります。
藤井聡太棋士(将棋)
藤井聡太棋士が将棋と出会ったのは、5歳のとき。幼いころから一つのことに没頭できる性格で、キュボロ(木製立体パズル)も飽きずに何時間でも遊んでいたそう。将棋も遊びの延長のようにのめり込んでいったそうです。
彼は幼少期のころから負けず嫌いで、「もっと上手くなりたい!」という気持ちが人一倍強かったそうです。将棋は、練習をすればすぐに勝てるというものではなく、戦略を考え、相手の動きを予測しながら進める競技。じっくり考えるのが好き、コツコツ努力を積み重ねるのが得意という子どもにぴったりの習い事です。
また、幼少期から将棋の定跡を次々に覚えるなど記憶力抜群。大好きな詰め将棋を解く速度は大人顔負けで、自分の力で考え結論を導き出すことが得意でした。その力が後に将棋の世界で開花したのです。
継続することで上達する習い事は、コツコツ派の子どもにとって大きな可能性を秘めています。自分の好きなことを続けることで、のちにその分野で突出した才能を発揮するケースも少なくありません。
習い事で楽しみながら子ども成長を促そう
✔ 習い事選びには「特性を見極めること」が大切
✔ 子どもの性格や発達状況に合ったものを選ぶ
このように、子どもの発達段階や性格に合った習い事を選ぶことで、楽しみながら成長を促すことができます。習い事を選ぶ際には、無理に決めるのではなく、まずは見学や体験レッスンを活用して子ども自身が「やりたい!」と思えるものを見つけましょう。